大学の夏休みを使い、3週間程の語学研修プログラムにて韓国のソウルに行った時のことです。私は60代くらいのご夫婦の家にホームステイをさせてもらい、お二人は本当に親切で何不自由ない日々を送っていました。私にとっては2回目の日曜日、8月15日の事です。その日はクラスメイトの日本人の友人と一緒にお出掛けする予定でした。いつもなら「行ってらっしゃい」の一言だけなのですが、その日はおばさんに呼び止められました。「今日は日本人にとっては終戦記念日だけど、韓国では独立記念日と言って、反日感情が高まる日でもあるの。観光地以外の場所、特に地下鉄や路地等で日本語を話さない方がいいわ。」と言われました。「わかりました」と家を出ましたが、町はいつもと変わらない様子だったのでほっとしていた頃、ソウル駅の近くの道で40代~50代くらいの男性30名ほどの集会のようなものに遭遇しました。少し怖かったので、友人と言葉を交わさず足早に通り過ぎようとしたところ、その中の1人が私たちに気づき、突然怒鳴り出したのです。あまりに早口で捲し立てるので、何を言われているのかわかりませんでしたが、唯一「イルボン(日本)」の単語は聞き取れました。怖くて友人と逃げるようにその場から離れました。幸いそれ以上何かされることもなかったのですが、凄く怖かったのと同時に、私たちがまだまだ知らない歴史の深さを感じる体験となりました。とても素敵な方々も多く、楽しい思い出が一杯の国なので、友好な関係であり続けたいと心から願います。